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幸せの新しいものさし [600番台]


幸せの新しいものさし

幸せの新しいものさし

  • 作者: 博報堂大学幸せのものさし編集部
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ものさしを変えたい、特にそう思うこのごろ。

ストレートに書きます。5月末から行き始めた会社で、体調を崩しました。もうすぐ辞めるつもりで準備していますが、なにぶん体が言う事をきかないために、ぐずぐずと家で安定剤の力を借りて寝てばかりいます。

入るとき、もともとはパート扱いから正社員にしてくれるような話になって、「これ幸い」と思ったのですが、実は自分にまったく合わない会社であることをじわじわと感じていました。本当ならその時点で見切りをつけなければいけないのに、体を壊すまで不本意ながら引っ張ってしまったのが問題なのですが、いまさらながらこの本を思い出しています。

つまり、「正社員になること」は、今の自分には残念ながら「幸せのものさし」ではなかったということです。震災直後やっと面接までこぎつけた会社で、「ゆくゆくは社員で」と言われたら飛びつくとも仕方なかったところですが、体を壊してまでやる仕事はないし、そんな違和感をもっと早く感じていたならそう対処するべきでした。

そうそう、これから辞める会社、この本に出てくるものさしのひとつの「社員がいちばん幸せな会社」からは真逆の会社でした。まだこんなとこあるんだというのも本音です。明るい先行きが感じなかったのは、やっぱり正解だったのかなと。

タグ:ものさし
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グルメの嘘 [600番台]


グルメの嘘 (新潮新書)

グルメの嘘 (新潮新書)

  • 作者: 友里 征耶
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 新書



思えば、否定するグルメガイドなんて皆無に近いか。

雑誌のグルメなお店の紹介記事や、テレビのグルメ番組を見ていて、こんなことを思ったことはありませんか?

「本当においしいのか?」

最近は地域おこしのためにB級グルメなんてのもずいぶん取り上げられていますが、これも見ていて思うわけです。

「おいしいと本当に思っているのか?」

結局グルメ関係のものは、「おいしい」とはいうけれど「まずい」とか、「食べられたもんじゃない」という否定的な見解は決して出てこないというのが、相場です。それはおかしいだろうと真っ向から非難しているのがこの本です。

もちろん、否定されているお店が紹介されているわけではなく、そのようなお店の取り巻きみたいなマスコミやライター、常連ぶる客などを批判しているものです。

この本の著者は自分でお店を予約し、自腹でお金を払って実際に取材をしていますが、ライターによっては自分の名前を出して予約し、お金を払わず、写真を撮るだけの料理を作ってもらってそれで記事を書くこともあるのだとか。

どこまで本当かはわかりませんが、欠点を挙げることもなく、ベタ褒めな記事ばかり見ることを思うと、それを信用して店に行ってみることは、ちょっと考えた方がいいかもしれません。そういえば、雑誌に紹介されてその後なくなった店は、たくさんありますよね・・
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空気のトリセツ [600番台]


空気のトリセツ

空気のトリセツ

  • 作者: 指南役
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/07/08
  • メディア: 単行本



空気ってなに?

KYというコトバがあります。空気が読めないの頭文字だそうですが、その空気は、いったい何なんでしょうか?そしてそれは読めなければならないのでしょうか?空気は世界中で共通なものなのでしょうか?

このような疑問について答えを与えてくれるのがこの本です。例えば「アメリカ大統領選挙が1年ぐらいかけてやるのは空気を薄めるため」ということの理由。この本では、一時の空気に流されて決定的な判断を誤ることのないようにするため、大統領選挙は1年もかけて行われるとなっています。

そういえば、先日行われた総選挙で民主党が圧勝したのも、その前の総選挙で自民党が圧勝したのも、一時の空気に流されてしまってこのような結果が出てしまったともいえます。日本の総選挙ではどうしても短期間で投票までいってしまうので、空気に流されることが避けられない仕組みであることは知っておくべきことでしょう。

他にも、ジャニーズのグループに最低1人変化球が入っているのは雑多な空気を作り出すため(だから、モーニング娘。はここ数年同じようなメンバー構成なので面白みがなくなってしまった)とか、お台場の夜はつまらないのは雑居ビルのようなカオスがないからなども取り上げられています。たしかに、お台場を夜ちょっと歩いたことはありますが、夜は明らかに日中ほどの面白みはないですね。キレイすぎて楽しくないというのは当たっているかも。

また、地方に行くと商店街や街角がキレイなのになんともいえない居心地の悪さを感じるところなどがありますが、これは「明るい空気は地上の歩行者が作るから」という指摘は実感するものがあります。地方では車でほとんど移動してしまうため、人が歩いていない商店街がたくさんあります。人がたくさん街に出てくるような方策があれば明るい雰囲気につながるのだなと。

これと同じようなことが、駅の東側と西側にも該当します。私の住む仙台は、栄えていたのは西口側で、東口は「駅裏」と呼ばれていたこともあります。たしかに歩行者の数がかなり違うのも事実です。他にも池袋や新宿も、有楽町も新橋も同じようなことがいえると思います。それでも、仙台は東口が野球場に行く通り道となっているので、少しずつ人が増えてきているので、ちょっと雰囲気が変わってきたのは事実です。

いろいろと書きましたが、心当たりのある「空気」に対する考察は、さまざまなことのヒントになりそうです。空気を変えるにはどうしたらいいのか、ディズニーランドに行くとなぜかみんないい人になるのは、そのような空気がディズニーランドにはあるからなど、絶対に役に立ちそうな一冊です。今年のベスト3に入ってくるかもしれません。

タグ:KY 空気
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アイデアのつくり方 [600番台]


アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

  • 作者: ジェームス W.ヤング
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 1988/04/08
  • メディア: 単行本



あまりに古典的ながら、今でも通じる。

著者はアメリカの広告業界では有名な人のようです。その人が語るアイデアの出し方の本です。ですが、ここで書かれていることは、他のアイデア本でも書かれている内容です。つまり、普遍的なものというわけです。

そのアイデアの出し方ですが、次の通りだそうです。

1.資料を収集する。(一般的なものも、特殊資料も同じように)
2.資料を咀嚼する。
3.問題を放棄する。
4.アイデアが降りてくるのを待つ。(ユーレイカの瞬間を待つ)
5.アイデアを磨いて、実際に具体化し、展開させる。

3の問題を放棄するというのは、一度考えるのを止めるということです。考えること自体を止めるといっても、無意識のうちになんとなく考えている状態と思っていいです。そうすると、突然アイデアが「降りてくる」ので、それを確実に捕まえることが大事だということのようです。

また、5のアイデアを磨いて実際に具体化することが、アイデアを出すことと同じくらい重要と著者は語っています。アイデア自体は突拍子もないことかもしれませんが、それが現実的なものにできるかどうかが重要であることは、CMプランナーの大貫卓也も言っていることです。

なお、この著者はもうひとつ非常に重要なこともこの本に残しています。

「アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」

だから、まったく新しいことはもうないということでもあります。組み合わせの妙を探せということですね。
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閑休自在 悠々自滴 異口同飲 [600番台]


閑休自在 悠々自滴 異口同飲

閑休自在 悠々自滴 異口同飲

  • 作者: 西村 佳也
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本



センスの光る広告を読むのも楽し。

手に取ると分かりますが、非常に不思議な形をした本です。これは、実は原寸大にするためにこのような形になったようですが、開けてみるとすべてサントリーのウイスキーである山崎の広告となっています。

これは、毎月1回新聞のテレビ欄の横に出ていたもので、季節の話題とその内容をウイスキーに絡める内容のボディコピーが書かれているものです。12年ぐらい続いたもので、それを全部集めて読むとその内容の秀逸さに改めて感心します。

ウイスキー、それもサントリーの山崎となるとやはり大人の酒というイメージがありますが、広告もやはり大人のテイストがいっぱいにあふれているものとなっています。開高健や山口瞳から続くサントリーの広告の底力を感じさせる1冊です。

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御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか? [600番台]


御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか? (祥伝社新書) (祥伝社新書 99)

御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか? (祥伝社新書) (祥伝社新書 99)

  • 作者: 松本 賢一
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: 新書



これができたら、きっとヒット商品。

随分長い新書のタイトルです。それでも、この名前がこの本の内容のほぼすべてを示しています。タイトルどおり、小学5年生が15秒程度で理解できるようなメッセージを作り出すことができると、きっとその商品はお客の心を掴むことができるだろうと著者は言います。

小学5年で15秒と言うのは、「大人がいない」からではありません。情報過多の今の時代、15秒CMで伝わるようにしないとどんなものなのかまったく分からないなんてことが非常に多くあるのです。ですから、小林製薬の開発する商品は、そのネーミングが商品の性質をズバリ表現しているので、消費者に届きやすいのでは?と思うのです。

そしてこの15秒で伝わるメッセージを作り上げることができると、それ自体がUSP(ユニーク・セリング・プロポジション、独自のウリということ)となって新たな展開が広がってきます。

伝わる言葉を作ることは、非常に難しいものがあります。しかし、この本にある実際例は、このようにメッセージを作るととても伝わりやすそうと思えるものばかりです。

ありふれた言葉は残念ながらもう伝わりません。明日からサミットが始まりますが、その結果公表される声明なんて、伝えようという努力を感じない、死んだ言葉だろうなと想像されます。実際、何が出るか、マイナスの意味で楽しみです。
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誰がテレビをつまらなくしたのか [600番台]


誰がテレビをつまらなくしたのか

誰がテレビをつまらなくしたのか

  • 作者: 立元 幸治
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/09/16
  • メディア: 新書



2005年当時から、テレビはつまらかったらしい。

最近、テレビ面白いですか?私はつまらないから自分で見てみたいと思う番組はありません。見なければ見なくてもまったく苦になりません。個人的には地デジに移行したら、テレビを見なくていいと思うと(もちろんNHKの受信料払わなくていいから)とても待ち遠しいものがあります。

それでなくとも、最近はちょっと面白いことが言える若手芸人(というほど芸はなく)のお笑い番組と、頭がいいところもバカなところも自慢したいらしいクイズ番組、そして個人的に「ひな壇方式」と呼んでいるゲストがたくさん入って関西系の人間が番組を回すトーク番組、こんなものしかないですから見なくてもいいんですけど。

で、この本は、元NHKのチーフプロデューサーがテレビの様々な問題を提起しています。本自体は2005年の出版で、この時点からもうテレビ番組の問題点が指摘されているのです。主な問題点は、制作側の品性や志の低さだと。たしかにどのチャンネルを見てもだいたい同じような番組で、同じような出演者で、同じような切り口でしか見られませんから、「新しい番組を作り出そう!」などという志は制作サイドにはもうないのかもしれません。これが2005年の時点で指摘されているのだから、問題の根は深そうです。

この本の章のタイトルにも「感性が鈍磨する」や、「厚化粧の文化」、「文化のファーストフード」などのような気になる指摘が並んでいます。気になるのは「見えない教育」で指摘されているテレビを見るともなく見る状況が、知らない間に「教育されている」状況であると言うこと。そんなことはないと言えますか?なんとなくテレビに影響されて(それも何度も繰り返されるのでそれこそ知らない間に)いませんか?

この本の最後に問題提起されている「テレビは今後も必要なメディアたりえるのか?」という問いの、私の答えは

「必要ない」

です。テレビが普及し始めた頃に「一億総白痴化」と言われましたが、もう「一億総白痴」の時代なのかもしれません。ヤなことですが・・・
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アクセスログ解析の教科書 [600番台]


アクセスログ解析の教科書

アクセスログ解析の教科書

  • 作者: (有) いなかどっとコム
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2004/09/17
  • メディア: 単行本



ログの解析は、Webをやっている限り必須の知識。

ホームページのアクセスログの解析の「考え方」を教えてくれる本当の教科書です。アクセスログの解析なので、本の分類がコンピュータを表す500番台になりそうですが、この本は600番台、つまり商業的な内容であることを分類番号が示しています。だから、この本は商業の本なのです。

さて、このブログもアクセス解析があるので毎日見ています。残念ながら私が使っているコースでは生ログ(アクセスの生の情報)がありませんから、詳しい状況を知ることはできません。アクセスログの解析をするには、基本的に生ログがあった方が実は都合がよかったりします。ログは、実際に「どのページを見た」か、「どこから来た」のかを分析することで、自身のホームページをよりよくするための材料なのです。

でも、ホームページの作り方がよくない(=解析しにくい作り方)だといくらログを取っていても分析ができません。そのために、この本は分析がしやすいようなWebサイトの構築方法も教えてくれます。このような工夫をすることで、メールマガジン経由で来たのか、検索エンジンで来たのか、それともトップページから流れてきたのかも分析できるようになります。

また、アクセス件数を向上する技術としてSEO(サーチエンジン最適化)というものもありますが、ちょっとキーワードを付け加えるとかタグを少しいじるとかでSEOなどと言ってしまう業者もあったりするそうですが、本当のSEO対策はもっとしっかりした考え方と意識を持つことが必要であることを教えてくれます。

ブログやホームページを作ると、いかに人を集めるかがポイントになりますが、その考え方の参考書としては最高の1冊でしょう。
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あのヒット商品のナマ企画書が見たい [600番台]


あのヒット商品のナマ企画書が見たい!

あのヒット商品のナマ企画書が見たい!

  • 作者: 戸田 覚
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本



企画書の書き方を知りたい人は、これをまず読むべし。

企画書を書く仕事は、何度やっても大変です。できれば人の書いたものを参考にさせてほしいと思うわけですが、その参考になるものがこの中に入っています。

この本は、実際にヒットした商品の企画書の実物が紹介されています。紹介されているのは、古いのはムアツふとん(30年ぐらい前の企画書)から、エアコン(うるるとサララ)、パチンコ台、体組成計、ヘアコンタクトのような「モノ」から、自由が丘のスイーツフォレストやバンダイミュージアムのようなテーマパークまでカバーされています。

古いものから新しいものまでたくさん紹介されていますが、基本となる「わかりやすい」ということは共通していることがわかります。面白いところです。結局いかに分かりやすく書くか、これが企画書を書く秘訣ということなのでしょう。

それから、最後に企画書の書き方のポイントとして、パワーポイントの問題点がこれでも指摘されています。企画書とプレゼン(パワーポイント)はまったく違うものであるということは、ぜひ心に留めておきたいものです。
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ひとつ上のプレゼン [600番台]


ひとつ上のプレゼン。

ひとつ上のプレゼン。

  • 作者: 眞木 準
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2005/03/03
  • メディア: 単行本



最新のプレゼンを知るにはこれを読むべし。

プレゼンと言えば広告業界が有名ですが、最近は営業などでもプレゼンをやることが多くなりました。PowerPointを使えるのが営業の条件のような言い方もすることもあります。でも、本当のプレゼンとはどんなものなのか、成功するにはどうしたらいいのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。

この本は、広告業界で素晴らしいプレゼンをするクリエーターが語る「プレゼンの極意」です。たくさんの人が出てきますが、ほとんどの人が共通して語るポイントがあります。それは次のようなモノです。

・競合プレゼンはよくない
・PowerPointを使うプレゼンはつまらない
・企画の内容を徹底して考えたほうが、ずっといい
・企画の内容より、プレゼンをする人でプレゼンの勝ち負けが決まる

複数のアイデアを一堂に集めてその中からいいものを選ぶのだから、競合プレゼンはよさそうなものですが、プロは全員口をそろえてその企業としての一貫性がなくなるのでよくないと否定しています。ころころと変わるのは、会社として一貫性がないからブランディングもできないのが大きなマイナス点だそうです。

また、最近の流行であるPowerPointは企画の内容ではなく「見た目」が強調されてしまうので、プレゼンを行う側の意図がうまく伝わらないからダメだというのも全員の一致した意見でした。プレゼンはPowerPointを使うことではなく、いい企画・内容を考えるのが優先だというのは心に留めておかなければならないことかもしれません。

プレゼンという言葉はずいぶん普及したと思いますが、その真髄は奥深いものがあります。その奥深さをこの本は垣間見せてくれます。なかなか面白いものですよ。
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