アイデアのつくり方 [600番台]
あまりに古典的ながら、今でも通じる。
著者はアメリカの広告業界では有名な人のようです。その人が語るアイデアの出し方の本です。ですが、ここで書かれていることは、他のアイデア本でも書かれている内容です。つまり、普遍的なものというわけです。
そのアイデアの出し方ですが、次の通りだそうです。
1.資料を収集する。(一般的なものも、特殊資料も同じように)
2.資料を咀嚼する。
3.問題を放棄する。
4.アイデアが降りてくるのを待つ。(ユーレイカの瞬間を待つ)
5.アイデアを磨いて、実際に具体化し、展開させる。
3の問題を放棄するというのは、一度考えるのを止めるということです。考えること自体を止めるといっても、無意識のうちになんとなく考えている状態と思っていいです。そうすると、突然アイデアが「降りてくる」ので、それを確実に捕まえることが大事だということのようです。
また、5のアイデアを磨いて実際に具体化することが、アイデアを出すことと同じくらい重要と著者は語っています。アイデア自体は突拍子もないことかもしれませんが、それが現実的なものにできるかどうかが重要であることは、CMプランナーの大貫卓也も言っていることです。
なお、この著者はもうひとつ非常に重要なこともこの本に残しています。
「アイデアは、既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」
だから、まったく新しいことはもうないということでもあります。組み合わせの妙を探せということですね。
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