福田繁雄DESIGN才遊記 [700番台]
憧れる才人の作品。
福田繁雄の作品は、遊び心があって気がついたときに思わずニヤリとするようなものが多くあります。大きな彫刻のようなものもあれば、ポスターなどのようなものもあります。御年70を越えてもまだまだ第一線で活躍していた現役デザイナーでもありました。改めてこの記事を書くために検索をしたところ、今年の1月に亡くなっていることがわかりました。このようなデザインや造形で遊べるデザイナーは今後出てこないでしょうから、惜しい方を失ったものです。
私の住む仙台にも、実は街角に作品があります。片側から見ると男性の足、90度回って見ると女性の足が出てくるというものです。定禅寺通りの近くにありますが、知っている人はあまりいないようです。そのようなものに引っかかるのが私だけなのかもしれませんが・・
改めてこの本に紹介されている作品の、面白いものを作るその才能を実感します。鏡に映してピアノであることがわかる作品。光を当てて、影を見るとバイクになる作品。大砲の砲弾が逆に戻ってくるポスター。エッシャーの絵画を造形にした作品。不可能と思われるものを本当に作ってしまおうと考えるその自由な精神が、果たして引き継ぐ人が出てくるのでしょうか?日本の場合はこのような遊び心がある作品を排除しようとする傾向がありますから・・
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