再掲:マネーボール [700番台]
岩隈が行くかもしれないチームは、こんなチーム。
イーグルスの岩隈久志投手の交渉先がオークランド・アスレチックスに決まりました。オークランドといえば、この本です。オークランドのGMであるビリー・ビーンが、どのようなコンセプトでこのチームを作っているかを知ることができます。
ここのコンセプトは、とにかく自分たちの物差しにあう選手を安く集めて、活躍したら高く売って、そしてまた選手を集めて・・・というものです。
物差しも、打者であれば長打率と出塁率であって、ホームランをどれだけ打てるかは健闘の対象にしないというものです。だから、金持ち球団のヤンキースなどど貧乏球団でもやっていけるというわけです。
たしかに、よくプロ野球の入団テストで、50mをどれくらいで走れるかや遠投何mかなどと評価基準が出ていることがありますが、それってアスリートは見つけられても「いい野球選手」は見つからないかもしれないのです。読売がドラフトで長い間苦しんで、育成枠をうまく使うようになったのは、身長が少しぐらい小さくても、「野球選手」としていい選手を探して取るようになったからでしょう。
どの数字に野球選手としての能力を見出すか、その面白さを教えてくれる1冊です。
ただ、個人的にはサイン&トレードじゃないかなとは思っていますが・・