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野球は人生そのものだ [700番台]


野球は人生そのものだ

野球は人生そのものだ

  • 作者: 長嶋 茂雄
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/11/11
  • メディア: 単行本



なるほど、だから今のプロ野球は面白くないわけだ。

いわずとしれたミスター、長嶋茂雄の自伝です。子供のときから高校・大学を経てプロの選手・監督、そして第一線から身を引いたところまで書かれています。巻末には家族が見た病気についても書かれています。

現役時代、燃える男と言われていましたが、そのルーツは大学時代まで遡るのだそうです。大学時代の監督(先日亡くなったそうですが)がその素質を見込んで、当時としては最先端のメジャーリーグの選手の分解写真を見せて「プロに行くなら個性が大事だ」と教え込んだそうです。

だから、大学3年ぐらいから「どうやったらお客さんを喜ばすことができるか」を考えて実践していたそうで、後楽園球場に試合を見に行っても、「俺だったらこんなプレーをする」という気持ちで見ていたのだそうです。

また、プロになってからは、決して自分を追い込む練習をファンには見せなかったそうで、「ファンには素晴らしいプレーだけを見せる」ことに徹していたのだそうです。

だからこそ、あれだけ憧れの対象だったと考えられるのですが、今のプロ野球の選手に、子供(大人も含めて)がこれだけ憧れる選手はいるのでしょうか?

長嶋さんが考えていた「ファンを魅了する個性」について、今の選手はもう一度考えるべきだと思うし、マスコミもお笑いの面だけ強調するような、そんな番組は止めてほしいものです。

プロアスリートは、誰でも簡単になれない、特別な職業なのだから。
タグ:長嶋茂雄
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