さだまさしのセイヤング [700番台]
さだまさしのセイヤング―愛と感動とギャグのハガキ・コミュニケーション集 赤本
- 作者: さだ まさし
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 1994/06
- メディア: 単行本
さだまさしのセイヤング―愛と感動とギャグのハガキ・コミュニケーション集 青本
- 作者: さだ まさし
- 出版社/メーカー: 音楽之友社
- 発売日: 1994/06
- メディア: 単行本
その昔、こんなすばらしい時代がありました。
元リスナーとして、図書館にこれを見つけたときはうれしいものがありました。
当時、文化放送で土曜の深夜から日曜にかけて放送していたさだまさしのセイ!ヤング。当時ですら珍しいくらいの、古いタイプの深夜放送でした。中学から高校にかけてよく懸命に聞いていたものです。
このころのラジオ番組は、参加するにはハガキを書くしか方法はありませんでした。ですから、ハガキを書いて出しても、読まれるのは翌週か、その次の週になります。それでも「読まれるかも」とワクワクしながら待つ時間がありました。今のように、出してすぐ読まれないとムッとするような、そんなせっかちはいない、そんな時代でした。
この2冊には、その当時に読まれたハガキがそのまま掲載されています。もう20年ぐらい前に聞いていた常連さんの名前がそこにはありました。そして、今のような世知辛い、欲の皮の突っ張ったような話題はほとんど出ていませんでした。
メールではおそらくこのような内容を書くことは難しいかもしれません。ハガキという限られた面積に思いを詰め込む作業の、なんと充実したものだったことか。古きよき時代の、昔話です。