見えないものを見る技術 [500番台]
この技術は、非常に大事でいろんなところで使われている。
見るということを考えてみます。見るには、非常に当たり前ですが見えなければ見ることができません。呪文みたいですが、例えば体の中を見ようと思うなら、手術で開けないと見られませんでした。
病気かどうか分からない人のおなかを切ることなく見ることができたら、きっと(というより当然)からだの負担は少ないものになります。この本は、そのままでは見ることのできないものを見る技術を紹介しているものです。
一番身近なモノとしてはやはり体を調べるものでしょう。経験した人が多いのはやはり超音波ですし、最近のがん検診で使われているPETも見えないものを見る技術です。
もちろん、体だけではありません。いわゆる非破壊検査と呼ばれる製品を壊すことなく内部を検査するものもあります。以前あったジェットコースターの事故で、本来ならばやらなければならなかった車軸を検査するのもこの非破壊検査の一種です。
他にも、大気の調査なども、調べるにも調べにくいモノの代表ですが、これも調べることができるから大気汚染の状況が把握できるわけです。
このように、「見えないものを見る技術」は、意外と身近にあるのです。今度道を歩いて探してみませんか?大気汚染の測定装置がなにげなくおいてあるかもしれませんよ。