オニツカの遺伝子 [500番台]
ここがスポーツマーケティングの始まり。
現在、トップアスリートはスポーツ用品メーカーからスポンサードを受けて競技を行います。このような流れを作ったのがオニツカだったということは、この本で初めて知りました。また、大会に行くとメーカーが販売やメンテナンスのテントが出ているときがありますが、これもオニツカが始めたことなのだそうです。
ちょうど今日は北海道マラソンがありましたが、夏の炎天下の長距離走はシューズの中が高温となり、そのためにマメができてしまって走れなくなってしまうのだそうです。でも、オニツカがシューズの中の温度がどのように変化していくかを徹底して測定し、その変化に対応するシューズを作ったからこそメーカーとしての評価を確定したのだとか。
このようなトップアスリートをサポートする職人がいて、それを使ってもらおうとする広告・営業部隊がいて、日本のスポーツが支えられています。こんな会社が世界と戦う日本人選手をサポートしているんですね。
アシックスに社名変更したとき、オニツカタイガーのブランドを止めようとしたらしいのですが、このブランドの影響力を考えて残したおかげで、今の復刻版のブームになったというのも、知られていない話かもしれません。