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編集者の仕事 [000番台]


編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)

編集者の仕事―本の魂は細部に宿る (新潮新書)

  • 作者: 柴田 光滋
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/06
  • メディア: 新書



このような方がいるから、本が出来上がるし、本が変わっていく。

著者は、私ができるだけ制覇しようとしている新潮新書を立ち上げた方です。つまり、ある意味物理的な「本の専門家」が、本そのものについて語っているものになります。

私のように、図書館専門で本屋で本をあまり買わない人間にとって、時々ちょっと前の本を借りることがあります。一緒に最近出た本があると、その本のつくりの違いに驚くことがあります。

最近の本の特徴は、とにかく軽いということ。これは、物理的な重さではなく、その中身の物理的にスカスカなところから軽く感じます。これは、紙が変わったこと、活字が変わったこと、そして行間が変わったこと・これらが最近の本の特徴です。芥川賞なんか取った作品が本になると、これだけの厚さがあってこんなもん?と思うこともしばしばです。

だから、ちょっと古い新書を手に取ると、まず紙が真っ黒に見えます。漢字が多く、活字が小さく、びっちりと紙の上に文字が埋まっている感じがします。この当時はこれが当たり前であって、新書でも充分な内容が読めた時代の作り方かもしれません。

もちろん、現代ではこんな本だと買ってもらえないので、読みやすく、キレイな本に「進化」してきたわけです。そして、このような進化に、著者のような本についても読者についても詳しい方がいるから、今の本があります。

個人的に、一番読みやすいから、新潮新書を狙って読んでいるのかもしれません。
タグ:新潮新書
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